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おこごと
第1章 紺青
「っ!?」
驚いて男を見る杏里の頬に、そっと指を這わす。
その指が杏里の頬から赤い果実のような艶やかな唇に向かう。柔らかく唇をなぞられ
「はぁっ」
と、杏里が甘い吐息を洩らすと、男はニヤッと笑い杏里の口に指を差し入れる。
「ん゛ん」
クチュと音をたて、杏里の口内を這い回る指を指し抜くと、高揚した杏里を男は柔らかく抱きしめる。
背中に回された手が杏里の背中を這う。まるで虫が這っているようで、焦れったい。
杏里は、ハァっと息を吐き、上目遣いに男を見た。