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偽装結婚~代理花嫁の恋~
第6章 ★Sadness~哀しみ~★
「ズボンは後で自分一人でやって」
やっとの想いで告げると、三鷹が笑いを含んだ声で言った。その声音には、かすかに嘲りが混じっていたのだ。
「怖じ気づいた?」
酔っているからと我慢してきたが、流石に由梨亜も腹が立った。
「別に怖じ気づいたりはしてないんだから」
そう言うと、三鷹のズボンのベルトに手を伸ばした。だが、勢いはともかく、肝心の手が震えだして言うことをきかない。何度も失敗している中に、三鷹がフッと笑った。