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偽装結婚~代理花嫁の恋~
第2章 ★A women meets a man ★
「あなたみたいにデリカシーのない男なんて、信じられない。最低」
由梨亜はもう二度と見たくもないというように三鷹から顔を背け、一人で一階の控え室に戻った。そこに行けば、担当のヘアメークが待っているはず。この重い打ち掛けを脱いで今日の報酬を受け取れば、このいけ好かない男とも縁が切れる。少なくとも、そのときは信じていた。
「参ったな」
一方、三鷹は由梨亜が去った後、彼女に打たれたばかりの頬を押さえ呟いた。