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可愛いヒモの育て方。
第6章 いざ、温泉旅行へ!
女将は膝をつき、旅館のシステムの案内と、浴場や娯楽場の案内、この旅館から少し離れた場所にもある露天風呂や周辺の店の案内を、一通りしてくれた。
そして、襖の前で再び頭を下げて、私たちの前から身を引いた。
「旅館の女将って、究極の接客業よねー」
「ですね。友梨香さんも勉強したらどうです?」
「私飲食店だし、いろいろと違うと思うけど」
こういうところの接客は、細かいしきたりが多そうだ。
「さて! 念願の温泉来たし、麻人、早速一発する?」
麻人の肩に頭を乗せ、上目遣いでそう問いかける。
「……まだ三時なんすけど。どんだけ盛ってんすか、この万年発情期女」
「冗談なのにー。風呂行こ! 風呂!」
やっぱり、メインは風呂でしょう。
私たちは荷物を端に寄せ、用意されていたタオルや浴衣などを持って、部屋を出た。ここからは、麻人とは別行動だ。
私は女湯へ。麻人はもちろん男湯へ消えていった。
旅館の中は、銭湯みたいに何種類かの湯があった。岩盤浴やサウナみたいなところまである。のぼせ上がる寸前まで堪能し、部屋に戻ったのは五時を少しまわった頃だった。