この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
可愛いヒモの育て方。
第10章 目隠し

「そこより、こっち」

 頬を捉えられ、すくうようなキスをされる。麻人の声は、なんだかいつもより甘かった。
 唇を吸い、舌を挿入し、柔らかく口腔を舐めまわされる。

「ふ、う……」

 優しいキスだった。
 下半身がぞくぞくと、痺れたようになる。疼いてたまらなかった。
 麻人は唇を離すと、再び私の肩にもたれかかってくる。

「疲れた?」
「いえ」

 そんなふうに甘えてくるなんて、珍しい。さっきは手錠を取ってほしい一心で、私にすり寄ってきただけだと思ったけれど、そういうわけでもないようだった。
 いつもと違う。上手く言えないけど、直感的にそう感じた。

「ねえ、何かあった?」
「……え?」

 麻人ははっとしたように、顔を上げた。

「二週間くらい、ずっと来なかったじゃん。珍しいなーって」

 麻人は口を開きかけて、すぐに噤んだ。沈黙。だけどすぐに私から視線をそらし、なんでもないですとつぶやいた。

「……テストとかあったし、忙しかっただけです」
「そっか。お疲れ」

 その反応に違和感を覚えたけれど、深くは突っ込まなかった。
/292ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ