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可愛いヒモの育て方。
第10章 目隠し
私はすぐにはしゃべれず、麻人をただ見上げる。
「大丈夫ですか?」
麻人の手が、私の髪に触れた。さっきまでさんざんな目に合わされたのもあって、反射的に体をびくつかせてしまう。
そんな私の様子に、麻人は声をあげて笑った。シワだらけになってしまったシーツをかばうように体に巻きつけ、私はおもいきり、麻人に枕をぶつけた。
「もう、だから危ないですって!」
「サド! ドS!」
「それほとんど意味一緒だし」
結局また負けた。絶頂の余韻が終わると、悔しさがこみ上げてくる。今日は私が麻人にいろいろする日なはずだったのに、毎度毎度このパターンだ。
「仕返し禁止って言ったのに」
「別に仕返ししてるつもりはないんすけどね。友梨香さんがいじめてほしそうな顔してるから」
「してない!」
麻人に勝てない。道具まで使ったのに、最終的に悔しい思いをするのは私ばっか。
「まだ足りないんすか?」
麻人が身を乗り出し、私の上に迫ってくる。思わずシーツを握る手に、力をこめた。
「あと三回くらいイカせてほしい?」
「……もう起たないでしょ?」