この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
可愛いヒモの育て方。
第12章 来客

「友梨香は手伝わないの?」
「え?」
「えじゃなくて。麻人くんに料理させて座って待ってるって、ずいぶんといいご身分じゃないの」
「……手伝ったことないし」
「手伝ってきなさいよ、ほら。なんなら教わったら? 友梨香もいい年なんだから、料理くらいできないと結婚できないわよ?」

 ついだばかりの焼酎を取り上げられ、彩乃に顎をしゃくって促される。ぐさり。今の一言は結構きた、ダメージ。
 私はしぶしぶと、席を立った。部屋から出て麻人のところへ行く。

「何か……手伝おうか?」
「……は!?」

 冷蔵庫に食材をしまっていた麻人は、ぎょっとしたように振り向いた。ゾンビでも見つけたような驚きっぷりに、私の方が驚いてしまう。

「ああ、彩乃さんいるからっすか?」
「うんまあ」
「びっくりした。明日は雹(ひょう)でも降るのかと」
「……私がキッチンに立つの、そんな珍しいか」

 雪すらほとんど降らない地域なのに、雹って。

「はい。珍獣なみに珍しい」
「おい。何したらいい?」
「じゃあ、野菜切ってください」
「はーい」
/292ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ