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かわいい狼くん
第13章 悲しみの欲
「っ…に笑ってんだよ」
「いや、クク…
何勘違いしてるのか知らないけど、
飛び降りたりしないよ?」
『えっ…?』
「はぁ…写真が飛んでしまったから
拾いに行っただけだよ」
微かだが、女性が写っているのが見えた…
『その人…瑠璃…さん?』
「っ…?!なんでその名前を…」
「え…瑠璃って?」
彰斗は訳が分からず心に聞いた…
『うん…あの日、彰斗くんが来る前に……
九条くんが私に向かって…瑠璃って…』
「っ…俺が…?」
目を見開く春樹を
2人は黙ってただ見ていた…
そして、重い溜め息が聞こえた