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続・疼く…(2)主と麻以
第1章 第1幕 決別
私は、母に手紙を書いた。
勤め先を変え、住居も替えたこと。
仕事を習得するために、なかなか帰って、顔を見せてあげられないこと。
もう少し待ってて…と。
あながち嘘ではないが、間違っても本当ではない。胸が痛む。
「嘘も方便」 ごめんなさい、お母さん。
もう、昔の私には戻れない。
きっとこれからも、優しい嘘をついていく…
私は麻以。昔の私、さようなら…
……………………………
『麻以、沈んでいるね、どうしたんだい?』
『昔の私と決別していたの…』
『でも、まだやり残しがあるの。もう少しかかりそうよ。』
『そうか、家族、友人のことだね。うやむやには出来ないからね。』
『ええ…』
勤め先を変え、住居も替えたこと。
仕事を習得するために、なかなか帰って、顔を見せてあげられないこと。
もう少し待ってて…と。
あながち嘘ではないが、間違っても本当ではない。胸が痛む。
「嘘も方便」 ごめんなさい、お母さん。
もう、昔の私には戻れない。
きっとこれからも、優しい嘘をついていく…
私は麻以。昔の私、さようなら…
……………………………
『麻以、沈んでいるね、どうしたんだい?』
『昔の私と決別していたの…』
『でも、まだやり残しがあるの。もう少しかかりそうよ。』
『そうか、家族、友人のことだね。うやむやには出来ないからね。』
『ええ…』