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~散花~
第9章  枕絵

玲利が背後の呂栢から張り形を受けとるのを、玉蘭は見ていた。

(やっと…くる……)

玉蘭の器が歓喜にむせんで口を開いた。その口が張り形の先端をとらえる。

めりっ めりっ、と軋むような音を立てて玉蘭を押し広げ、それは入ってきた。

「んっ…くぅ……」

苦痛とも恍惚ともとれる表情で玉蘭の顔は歪んだ。



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