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第1章 　身体診

｢どう？｣

｢まだ硬うございますな｣

｢でも見込みはありそうなのね｣

｢それはもう…｣



下半身の方で美女と老師が何やら会話をしていたが、玉蘭には聞き取れなかった。

老師の指先は、玉蘭の割れ目の上部にまだ添えられていた。

遠のく意識の中、玉蘭は不思議な感覚につつまれていた。

(その手を早くどかして)

そんなふうに祈る反面、老師の指先に心ふるえる自分もいるのだ。

(もっと、もっとなぞって…!)