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~散花~
第10章  ご検分

皇太后の歩みは一定ではなかった。

一瞥しただけで通りすぎることもあれば、立ち止まって二言三言、背後の女官長に意見することもある。

そして、よほどお気に召したらしい乙女の前ではだいぶ時間をかけて検分を行なう。雄叫びや悲鳴は彼女たちのもののようだ。

やがて、皇太后の一団は玉蘭の列に来た。




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