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~散花~
第1章 身体診
ふいに、老師の指先が一つの点をとらえた。
玉蘭の胸の鼓動は最高潮に達していた。
「あ…ぁの…そこは……」
「しばしご辛抱なされよ」
「あ……ぁぁ…あ~~っ!!」
その一点に、老師が指を押し込んできた。
そのとたん、玉蘭は全身に雷が走るのを感じた。
「い、痛うございます。お許しください。どうか、どうか――」
玉蘭の足は爪先まで突っ張り、必死に敷物を握りしめていた。
それでも老師は容赦なく、何かを探るかのように、ぐるりと指を穴の中で回した。
「ぃや~~…」
玉蘭の雄叫びがこだました。