この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
~散花~
第20章  再起

あの長い指が懐かしい。

あの優しい愛撫が恋しくてたまらない。

(会いたいなぁ……)

玉蘭は、土間の隅に放置していた風呂敷包みに手を伸ばした。

玲利からもらった秘薬の小瓶。

(これを盗られなくてよかった)

蓋を開けると、部屋いっぱいに甘い香りが広がった。

それだけで玉蘭は、もうこのまま絶えてもいいと思えた。

それは悟りに近い境地だった。

(そうだ、どうせわたしは死ぬんだ)

だとしたら――

目の前にまとわりついて離れなかった靄が、いっきに晴れていくようだった。



/740ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ