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~散花~
第21章 決死行…?
(何よぅ…童顔のくせに、お説教ばっかり)
玉蘭は唇を尖らせた。
玉蘭とて、利己的な理由で都に出てきたわけではない。
家族のため、親しい者との別れを経験し故郷を後にしてきたのだ。
もう二度と戻れぬかもしれない――
そんな覚悟とともに。
だから一方的に決めつけるような言い様に、玉蘭はムカムカしていた。
振り仰いで秀瑛を睨む。
「べつに浮かれてなんかいません。何もわからないまま命令されて、勝手に連れてこられたんです!」
秀瑛は一瞬面喰らったあと、大きく大きく嘆息した。
そして――
ピシャッ!
ピシャッ!!
ピシャンッ!!!
続けて3回、双丘に右掌を落とした。