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第2章 　決意

｢騙すなんて、ひどい…｣

さめざめと泣く。

范貴人は呆れたように玉蘭を見下した。

｢あのねぇ、屋敷勤めも後宮もたいして変わりないでしょう。屋敷のお女中なんて、みんな主人の手籠めにされるに決まっているんだから。所詮、田舎の太守ふぜいのお手付きになるのと、都で皇帝陛下の妃になるのと…。どちらが幸せか、あなたにもわかるでしょう？｣

玉蘭の顎をつかみ顔を近づけた。

｢覚悟を決めなさい。もう後には戻れないのよ｣