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~散花~
第35章 初夜
湯で温めた白布を手に、女官が玉蘭の前後左右に構えた。
左右の女官が腕をとり、手根から腋下へ――
背後の女官は肩からうなじへ――
同じ呼吸でゆっくりと撫でられ、まるで蜥蜴でも這い回っているかのように、ぞわぞわ…と背中がふるえた。
正面の女官が、ほどよく熱い布で乳房をすくいあげ、やんわりと揉み始める。
(ぁ……あ……)
玉蘭は、だんだん気持ちよくなっていた。
女官は誰も喋らない。黙々と玉蘭の裸身を清めていく。
静寂の中、玉蘭の吐息だけが徐々に高まっていった。