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~散花~
第36章  後朝

だって……

初夜に抱いてもらえなかった花嫁などと、自分の口から言うのは悔しかった。

もしその事実が外に漏れたら、「第一夫人のくせに」と、後宮じゅうの笑い者になるだろう。

芙蓉や旻凉々や他の妃たちの、「それみたことか」とでも言いたげな勝ち誇った顔が目に浮かぶ。

玉蘭は唇を噛んだ。

だから、目を泳がせながら出てきた言葉は――

「帝はとてもお優しゅうございました。あれが女の幸せというものなのですね。生涯忘れられません」

精一杯の見栄だった。



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