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~散花~
第37章  秘密

右へ曲がり左へ曲がり、

まっすぐ進んで階段を下り、

螺旋の斜面を昇ってさらに何度か直角を曲がったところで、

「そろそろいいだろう」

目隠しをはずされた。

「ぷはーーっ」

じめじめとした空気の中で深呼吸する。

周囲を見渡すと、そこは薄暗い石牢のような空間だった。

その石組みの壁に秀瑛は片目を近づけ、人差し指を口に当てると玉蘭を招き寄せた。




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