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~散花~
第37章  秘密

(あっ…)

入ってきたのは、ほかでもない皇帝・蒼牙。

湯帷子を腰巻きにして、ゾクゾクするほど締まった上半身を見せつけている。

岩盤の上に胡座をかくと、足枷男の眼がとろんと潤んだ。

「わが麗しきあるじ…。しもべは忠実にお待ち申し上げておりました」

四つ這いで蒼牙にいざり寄り、その両肩へしなだれた。

いとおしげに蒼牙の肌に頬擦りをする。



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