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~散花~
第39章 心のゆくえ
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(わたしは、いったいどういう心持ちで秀瑛さまを受け入れれば良いのだろう)
秀瑛は蒼牙の身代わり。
ということは、心を蒼牙に置いたまま秀瑛に抱かれれば良いのだろうか。
(そんな器用なこと、わたしに出来るかな)
どんなに心を預けても、蒼牙が応えてくれるわけではないと解っているのに。
そうかといって、仮にも夫である人を打遣って身も心もすべて他の男性に解き放つには、きまりの悪さを感じる。
いっそ、「単なる子供を作るための営み!」と割り切れれば良いのだろうが…、
この期に及んでもまだ夢見る乙女の気持ちが残る16才の玉蘭に、それはむごい仕儀だった。
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