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~散花~
第39章  心のゆくえ

囿苑に「きゃっ きゃっ」と、美紅姫の矯声が響きわたる。

玉蘭は五つも六つも花冠を作ってやり、四つ葉も見つけて美紅姫の耳横に挿してやった。

そのとき、

「――琳夫人さま」

背後から低く抑えた声。

振り向くと加蓮が立っていた。




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