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~散花~
第48章  散花

「ご出立ー! ご出立ー!」

内廷の東門に先触れの号令が響くと、あでやかな輦車が二輛、ものものしく動き始めた。

同行の随身、荷運びの雑色、御供の女官の中には朱佳の姿もあるが、皇后と第七夫人の移動にしてはいくぶん慎ましやかな総勢三十名弱の行列である。

「かあさまー」

見送りの列から、美紅姫が皇后の輦車へ駆け寄らんばかりに飛び出した。

それを呂栢が制止する。

「かあさままってー、あたちもいく~」

つぶらな瞳に涙を浮かべ、呂栢の腕の中で駄々をこねた。

黄色い泣き声に、居並ぶ側妃や内官、女官などが注目した。



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