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~散花~
第6章 お妃教育
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寝椅子の上で、玉蘭は茫然としていた。
涙があふれる。
あふれる涙をぬぐいながら、あわてて地面に降り立ち香木を拾い上げる。
玲利のもとに駆け寄り必死に額づいた。
「ごめんなさい、玲利さま。ほんとうにごめんなさい。わたし、わがままでした。わたし、ちゃんとやります。ちゃんとできます!」
寝台の上に這いあがる。
鼻をすすりながら、脚を開いて穴を探した。
穴を見つけて、香木で突く。
なのに突いても突いても、穴は香木を吸い込んでくれなかった。
「どうして……」
玉蘭は号泣した。
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