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迷路・・・Ver.K
第9章 駆け引き
神島さんは
マシロの肩に手を回し
ふらふらと
店を出てきた。
神島さん
酔ってんのに・・
隣にいるのは
俺じゃねーのかよ・・
意味もなく
マシロに嫉妬しているのは
自覚していた
酔った
神島さんを介抱すんのは
俺の特権だったのに
俺が
神島さんを
自由に愛せる
大切な時間だったのに・・・
俺は
すこし離れて
マシロと神島さんの
後を歩いた
マシロが
帰れば
神島さんは
眠りに落ちているはず
まだ
返してない合鍵で
部屋に入り
神島さんの
寝顔を
見たい
それ以上のことは
しない
眠りに落ちて
何も
聞こえていない神島さんに
あやまりたいだけ
おやすみの
キスを
したいだけ
それだけ