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第10章 誘惑

しばらくすると
マシロがあらわれ

手には

ママから
預かったという
手料理を抱えていた




「最近・・

神島さん
あまり食べてないみたいだったので

ママに頼んで
作ってもらいました


ママも・・
心配してましたよ」





マシロは
テーブルに
料理を並べながら

今日は
酔ったらすぐ眠れますよ

などと言いながら
笑った



酒も
ママから
預かってきたらしい



「おいおい
ちょっと待てよ

結局、俺のツケだろ？」





「あ・・・はい(笑)」





「まぁいいけどな(笑)」





部屋の

空気が変わった




そう感じた





ひとりで
部屋に居ると

ユウヤを思い出す


そんな毎日を
送っていた




ユウヤと




熱い時間を
過ごしていたのは





ここだけだったから