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執事とお嬢様の禁断の模様
第7章 終わりと始まり





 秀一はそれに気づいたのか、
微かに目を見開いたあと私の頬にそっと触れた。





「っ…! …しゅう…いち……?」


「…大丈夫ですから、力を抜いて……」



「…うん……」





 秀一に優しく触れられ、ふっと力が抜ける。



 そのとき初めて、
力んでしまっていたのだと知る。





「では…いきますよ」


「…ん……」





 私がコクンとうなずくと、秀一は身体を沈めた。




 ズプ……





「あっ…ぅ…!」





 さっきより痛みは感じなくなったが、
やはり痛いものは痛い。



 痛みに、勝手に身体が反応してしまう。




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