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執事とお嬢様の禁断の模様
第7章 終わりと始まり




 秀一は驚いたように目を見開いた。




 眼が微かに揺れている。





 気のせいか、なんだか焦っている。






「秀一……」


「っ……お嬢様……」



「え……?」





 秀一の背中に回された私の腕を、そっとはずす秀一。





 ズキン…




 その行動に、胸が鈍く痛む。




 いやがられた……?





 つい感傷的になって、瞬く間に目に涙がにじむ。






「っ……?! 妃奈浬お嬢様……!?」




 秀一はそれを見て驚いたのか、
さっきよりも大きく瞳が揺れている。



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