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執事とお嬢様の禁断の模様
第8章 最後に……





「っ……」





突然、秀一の唇が離れる。




「秀一……」




秀一を見つめる私。



怖い…っ…



キスしている間は秀一の言葉を
忘れられたのに、

また現実が突きつけられるようで、
怖くなってきてしまった。



無意識に身体が震える。






「…妃奈浬お嬢様…」



「っ……?」



「私がここにいられないわけが……

 知りたいですか?」





私は当然コクンとうなずいた。




しかし不安はまとわりつく。





もし…私がいやになった
とかだったらどうしよう……?





想像してまた怖くなってしまい、
拳をぎゅっと握った。



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