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執事とお嬢様の禁断の模様
第11章 あなたと会えて…私
「っっ……!!」
思わず口に手を当てる。
私の左手の薬指では、華奢なシルバーのリングが光を放っていた。
リング部分は緩くウェーブを描き、真ん中にはダイヤと思われる7ミリほどの物がはまっている。
そして小さいダイヤのようなものが、真ん中のダイヤを中心に無数散らばっていた。
無数に散らばるそれは、ピンクの物もあればシルバーの物もあって、中心に輝くダイヤを一層引き立てていた。
「っっ……」
言葉にできないなにかが、胸の底から込み上げてくる。
無意識に涙がにじんできた。