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執事とお嬢様の禁断の模様
第11章 あなたと会えて…私






「っっ……はい……っ」





私は涙を拭いながら、返事をした。




満足そうに笑う秀一。






「っ…も……せっかく、メイク直したのに……っ」





ウォータープルーフなのであまりくずれないように
出来ているのだが、それでも文句の1つも言いたくなる。



だって、大人が人前でこんなに泣いてしまっているのだ、
恥ずかしくないわけがない。




個室だからまだいいものの、この少しの時間でずっと泣いていると、
なにがなんだかわけがわからなくなってくる。






「…申し訳ありません。
 あと、メイクはくずれておりませんのでご安心ください」


「っっ…ちっ、違うよっ、そういうわけじゃなくて……」





別にメイクのことはいい。




ただ、文句が言いたかっただけで……



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