この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
執事とお嬢様の禁断の模様
第12章 未来へ

「――あった」
「え……?」
アルバムを覗き込んでいた沙耶香は、
私が指差した写真を見て不思議そうな声を上げた。
伊織と同じくらいの歳の黒髪の男の子が、
ボールを持ってにこにこしている写真だ。
「これ…誰?可愛い……」
「ふふ…これ、秀一なんだって」
「えっ、秀一さん…!」
秀一はいきなり沙耶香に視線を向けられて、きまりが悪そうだ。
昔の写真を出されて恥ずかしいんだなと、つい笑ってしまう私。
「その写真の秀一と、伊織似てるでしょ」
私に言われ、沙耶香は早速写真と伊織を見比べ始めた。
そして驚きの声を上げる。

