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執事とお嬢様の禁断の模様
第12章 未来へ

薬指には、白銀に輝くプラチナのマリッジリング。
いつつけていても馴染みがいいよう、シンプルにねじりが施されている。
ペアリングを選んだので、私のリングと秀一のリング、
両方のへこんだところを合わせるとハートが浮かび上がるようになっている。
「秀一…これ、ありがとう」
手を前に伸ばして横にいる秀一に見せながら言うと、
秀一は優しく微笑んでくれた。
「どういたしまして。気に入ってくれた?」
「うん。もちろん」
手を少し胸に近づけ、指輪をじっと見る私。
見るたびに嬉しくなるこの指輪は、
まさに元気をもらえる魔法がかかってるんだと思う。
「ペアにしてよかった……。
これだとずっと1つみたいで、ずっと一緒みたいで私も頑張れる」
言いながら秀一に笑い掛けると、秀一は少し顔を赤くした。

