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執事とお嬢様の禁断の模様
第12章 未来へ

「…秀一、大好き…――」
「っっ……」
私の言葉に、少し戸惑ったような表情を見せる秀一。
微かに、顔が赤くなっている。
「…いきなり、どうした…?」
「ううん…ただ、言いたかっただけ」
秀一にまた笑い掛けると、私はぎゅっと秀一に抱きついた。
「…どうした」
「なんでもないの…」
ただ、ずっと触れていたいから……
肌を重ねられない分、寂しいから…
その隙間を埋めていたい…
秀一の腕の中で、私は密かに切なさに顔を歪めていた。
まだ胸を切なくしたまま、顔を上げて秀一を見つめる。

