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執事とお嬢様の禁断の模様
第4章 更なる山道

言い訳もできない。
「それも…わかっていますね」
「…はいっ…」
私と秀一は…これから一体
どうなるんだろう……
私は深海の底に沈まされたような
感覚におちいった。
「…顔を上げて」
「…っ……」
少し震えながら、先生の言うとおり顔を上げる。
先生の目をまっすぐ見ようとするも、
目を合わせられる程度でまっすぐは見れない。
制服は、冷や汗でしっとりと濡れている。
「……これが校長に知れれば、あなたは退学に…
浅葱さんもなにかしらの処分を受けます」
「っ…はい」
先生は少し目を細めた。
「…でも、私が知らせなければ
校長には知れない……」
「っ…?」
「このことは…内緒に
しておいてあげましょうか?」
「…っ?!」
内緒に…?
「本当ですか?!」
「ええ…と言っても、条件つきです」
「条件…?」
「ええ」
先生は、にこっと笑った。

