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執事とお嬢様の禁断の模様
第4章 更なる山道

廊下に目をやると、誰もいない。
時計を見てみると、もう下校時間を過ぎている。
職員玄関から行かなきゃ…
「っ……」
ポタ…
こらえていたものが、涙となって床に落ちた。
やだな…今更、涙なんて……
涙をぬぐおうとすると、秀一を思い出した。
そうだ…
私が泣いてるときは…いつも、秀一がいてくれた。
そして、優しく涙をぬぐってくれた……
でも…これからは、触れられない…?
パタッ…
浅葱を思い出して、
切なくて悲しくて、更に涙が溢れ出す。
イヤ…
そんなの、絶対イヤ……

