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執事とお嬢様の禁断の模様
第4章 更なる山道

また…その顔。
そんな顔させちゃって、ごめんね……
傷つけちゃって、ごめんなさい。
本当はあなたも、私といない方が
いいのかもしれないけど……
私は、秀一と一緒にいたいから。
だから……
許して、ね。
「…っなぜ…ですか…?」
微かに震えた声で、秀一は私に問う。
瞳も、微かに揺れている。
私にはそれが、秀一が必死に
なっているように見えた。
「…うん」
私は精一杯の笑顔を作った。
さすがに涙は隠せないから、
泣き笑いになっちゃってると思う。
「お願いだから…なにも、聞かないで」
「っっ……」
「これからは…執事と主として、
仲良くやっていきましょう?」
「っ……!」
私だって本当は、秀一と一緒にいたいの……

