パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第11章 戻らない時間

兄は私の手を離し
ｿﾌｧ-に座った


『俺な…
　先輩が引っ越してから
　ﾊﾞｲﾄの金…
　ここの家賃にしてたんだ

　時々講義ふけて…
　ここでお前の事…
　考えてた』

　　　
兄は私から視線を反らさず
話してくれた


なぜ私を抱かなかったか…

抱きたくてたまらなかった


抱いてしまえば
止まらなくなる…


私が拒絶し避けていても

この部屋に押し込めて
いっそのこと…
無理矢理にでも
犯してしまいそうになる


自分の感情を殺し…

自分の欲望を殺し…


『だからな…
　お前が見事に俺を避けてくれて…正直助かったよ』


兄の本心を
さらけ出した本心を

私はしっかり受け止めた