パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第9章 捻れゆく時間

結局
兄と最後まではいかなかった


今は…これでいいのかも


いつか…
兄にﾊﾞｰｼﾞﾝを捧げたい



兄と二人きりの空間

濃密な時間


言葉では納得できなかった
兄のﾙｰﾙ

完全に受け入れた訳ではない


身体を…
肌をあわせる事で
簡単に私の中の違和感や
焦りを鎮火してしまう


私はこの時に
間違った観念を持ってしまっていた


男と女なんて
身体を重ねたら簡単なんだ

言葉は
ただのお飾りにすぎない

本能のままに
身体を重ねれば
手に入らないものなんてない


そこに

　愛情

という大切なものがある事を
無視していた


そして

　兄であるという存在

　妹であるという立場

　決して結ばれない現実


私の中で
完全に消え失せていた