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第10章 揺るがない決心

私のひねくれた強がり

ひねくれた決別の言葉だった


素直に言えれば楽なのに

相手に傷を残さずにはいられない…

それが自分にとっても
大きな傷になるのに


兄が顔をあげる…

怒りより
悲しみに満ちていた


『お前は何もわかってないんだな…』


吐き捨てると
私から身体を離し
床に座って背を向けた


『もう…でてって…』


私は服の乱れをなおしながら兄に追い討ちをかけた


『俺の気持ちは…
　どうでもいいんだな…』

　
兄の声が震えていた…