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第13章 第一部第三話【戀月桜～こいつきざくら～】　龍馬という男

　一体、どう言えば良いのか？　何から切り出せば良いのか。まさか幾ら何でも、いきなり
―盗品売買の片棒を担いでいるの？
　と、訊けるはずもない。また、勇気を出して切り出したとしても、すげなく否定されてしまえば、それ以上、食い下がりようもない。かといって動かぬ証を掴むために、もう一度、あの荒れ寺に乗り込んでゆくだけの度胸は流石に小紅にもなかった。