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一度だけ抱いて~花は蝶に誘われてひらく~
第2章 【残り菊~小紅と碧天~】 恋一夜
 その日の午後、小紅は自室の障子戸を開け放していた。濡れ縁の向こうには庭がひろがっている。師走とて秋の花ももうあらかたは散ってしまっているが、片隅で数本の残菊が懸命に身を寄せ合って咲いているのがいじらしくも美しかった。冬の始まりに懸命に咲く花は儚いというよりは、むしろ力強い印象を与える。
 その日は本当に春を思わせる陽気で、小紅は沓脱(くつぬぎ)石にきちんと揃えて置いてある草履を履いた。紅い鼻緒の愛らしい草履である。
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