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一度だけ抱いて~花は蝶に誘われてひらく~
第24章 第二部第五話 【冬柿】 父と娘
 二人はまだ隠居と話し込んでいる仁助の煮売り屋の側を通り抜け、橋を渡った。橋の中ほどで栄佐がまた脚を止めた。
 凪いだ冬の陽差しが橋の下を流れる水面を照らし、川の面が眩しい陽光を乱反射している。煌めく水面に眩しげに眼を細める栄佐を傍らで見つめる小紅の心も今日の江戸の空のようにからりと晴れ上がっていた。
 江戸の町もそろそろ年納めの準備に取りかかる時期である。互いに口には出さずとも、来るべき新しい年を迎えたその先の祝言に想いを馳せている若い二人であった。

          (第二部第五話【冬柿】了)
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