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第25章 第二部･第六話【春咲く花】　再会

　そろりと手が伸び、着物の上から小紅の胸のふくらみが包み込まれた。着物越しに嫌らしく男の手が乳房を揉もうとするのに、小紅は悲鳴を上げた。
「いやっ、触らないで、この卑怯者」
　二人の男がニヤついた顔を見合わせて馬鹿にしたように鼻で嗤う。
「威勢が良い姉ちゃんだぜ」
　男の一人が更に手を伸ばして小紅の身体に触れようとしたまさにその時、凜とした声が響き渡った。
「お前ら、その女に触れるなッ」