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第1章 翔太センセ―いつだって元気よく！―

「本日より、こちらでお世話になります！木田翔太です！
頑張ります！宜しくお願いします！！！」

翔太の声が、職員室に響きわたる。
若干、苦笑い…の先生方がいる事に、緊張している翔太は気づかない。

小学校より少年野球を初め、体育系大学を卒業した翔太は、見た目も中身もチョーが付く程の体育会系。
地声の大きさも、人一倍だ。

｢こちらこそ宜しくお願いしますね。私は校長の小澤です。｣

ロマンスグレーの髪を綺麗に撫で付けた校長は、こちらが教頭、こちらは教務主任、と他の先生達を紹介していく。
その都度、木田の地響きのような、｢宜しくお願いします！｣が入る。

｢そして、こちらの渡辺先生が新任の木田先生の教育係ね。まあ、気楽に何でも相談してごらん。｣