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マネキンなカノジョ
第2章 カノジョとランジェリー
「…もう…これで……」
いつも通りの白いブラウスに黒いタイトスカートという地味な姿に戻り、試着室から出るとレジカウンターの前に立つ。
「なかなか、いい品揃えだったでしょ?」
その言葉に、姿見に映ったイヤらしい姿を思い出して、赤面する。
「え…えぇ………」
試着を繰り返しているウチに、ヘンな気持ちになったなど言えない。
どれもこれもが機能的ではなく、男を興奮させるような物ばかりだった。
何度もワレメに食い込んできては、クリトリスまでも刺激してくるような物ばかり。
「んじゃあ、お姉さんが試着したヤツ…。袋入れときますね」
「えっ? でも…サイズとか……。それに……試着したのは…何だか………」
さりげなく、紙袋に試着した下着を入れ始めた男。
有無を言わさずに、お買い上げという雰囲気に口を出した。
「私としては…そういう下着は…ちょっと………」
「あぁ……。でもねぇ…お姉さん………」
暗に、買わない意思表示をしたつもりだった。
しかし、カウンターを挟んで立った男が、初めてニヤニヤとした表情を見せた事に戸惑いを覚えた。
「もう…これじゃ……商品にならないからねぇ………」
そう言った男に、目の前で黒いショーツを広げられた。
男の両手で左右に広げられたショーツの薄くて小さい股布には、明らかにシミが出来ていた。
「あっ…。あの………」
瞬間に顔が熱くなって、男の顔が見れない。
明らかに、ワレメから溢れたイヤらしいおツユで汚れたシミだと分かる。
「まぁ、こういう商売してれば、分かってるからね。
お代はサービスするから、試着したヤツ……いいよね?」
男が言わんとする事が分かる。
恥ずかしさに顔を俯かせた儘、頭を軽く二、三度振った。
「毎度ありっ。何なら、オモチャも買ってくかい?」
恥ずかしさで頭がいっぱいだったにも拘わらず、男の言葉に釣られて、ついガラスカウンターの中に並んでいる商品に視線がいった。
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