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俺の妹
第14章 バレンタイン
それから、安西くんと私は毎日のように屋上で会うようになった。

噂は瞬く間に広がって、周りのみんなは私たちが付き合い始めたって思ってるみたいだった。

もちろん2人とも肯定も否定もしなかったし
お互い本当の気持ちを隠すにはちょうどいい噂だった。




「もうすぐバレンタインだね」

すっかり寒くなったある日、私は冷たいお弁当を突きながら安西くんを見た。

「奈都ちゃんはお兄さんにあげるの?」

「うん、色々準備してるんだ」

実はバレンタインに向けてこっそりお小遣いを貯めていた。

お兄ちゃんに似合いそうなマフラーも見つけて
後は手作りのチョコを用意するだけだった。
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