この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
俺の妹
第20章 鉢合わせ
次の瞬間、安西が繋いだ手にぐっと力を入れたのが分かった。
奈都は、小さくビクついて軽く握り返す。
ホテルから出てくる姿を見られて
気まづいはずなのに
そんなもの見せつけられて
わかりきっている敗北感が俺を襲う。
「飯……俺ら今から行くけど奈都は食ったの?」
俺は視線をこっちに戻した奈都に聞く。
「あ……えっと……まだ……」
少し震えた声でそう答える。
まぁ、兄貴のそういう現場に出くわしたら
動揺するわな………
「一緒に食う?
椎奈もいるし、安西くんもよければ。」
初対面だから仕方なく君付けして安西を見る。
奈都は、小さくビクついて軽く握り返す。
ホテルから出てくる姿を見られて
気まづいはずなのに
そんなもの見せつけられて
わかりきっている敗北感が俺を襲う。
「飯……俺ら今から行くけど奈都は食ったの?」
俺は視線をこっちに戻した奈都に聞く。
「あ……えっと……まだ……」
少し震えた声でそう答える。
まぁ、兄貴のそういう現場に出くわしたら
動揺するわな………
「一緒に食う?
椎奈もいるし、安西くんもよければ。」
初対面だから仕方なく君付けして安西を見る。