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第22章 真実

「ぶつかってみろよ
きっと……うまくいくから」


それだけ言えば伝わると思った。

安西は目を丸くして
少し考えてから、首を縦にふった。







「奈都、帰るぞ」




席を立つ。





「え…！？ちょっと待って！」

椎奈が立ち上がった俺の腕を掴む。







「大丈夫、弟の話、聞いてやれ」

そう言って頭をぽんぽんっとすると
椎奈は俺の腕を離した。




「お兄ちゃんっ…！！

待って…！！」

奈都が後ろから慌ててついてくる。