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俺の妹
第25章 策士
「安西くんの彼女のフリを続ける……?」


親が寝静まった後、俺は奈都を部屋に呼んで
今日、安西と話したことを伝えた。


「まずは、父さん、母さんに知られないことが
俺たちが付き合ってくために一番大事なことだから」


明らかに動揺してる奈都の手をとり
優しく諭す。



「俺は……どんな手を使ってでも
奈都を自分のものにしたい。


この手を離したくないんだ」



「お兄ちゃん………」



「俺は、安西の策にのろうと思ってる。


奈都はどうしたい?」



奈都は俺をしっかり見て言った。





「私も、お兄ちゃんとずっと一緒にいられるなら


安西くんの彼女のフリする」





俺は奈都を抱きしめて、頭を撫でた。
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